11月1日からうだうだとハロウィンを想う

 今日は11月1日。

 つまり、10月31日の翌日で、ハロウィンの一日後。

 昨日の喧騒が嘘のように今日は街は祭りの後、ひっそりとしている…ということもなく、いつも通りの平日である。朝は通勤通学でごった返した電車に揺られる。だれも昨日のハロウィンを引きずってない。いや、そもそも昨日の朝の車内にも別にハロウィンの気配はなかった。だからハロウィン当日だということも全然思い出さずにぼんやりと仕事をしていたのだ。8月が終わるとハロウィンで10月が終わるとクリスマスというのはまだ良いほうで、100円ショップなどは10月中にジャック・オ・ランタンを押しのけてサンタ帽が並びだす。おかげで私は昨日はハロウィン当日にもかかわらず、もうクリスマスか、というムードにすらなっていた。

 そんな状態でPCに向かっていると、隣の同僚が小さなお菓子の包みをくれた。「ハロウィンなんで」と。お礼を言って受け取ってから、代わりに差し出せるものを持っていたかなと考えたが、残念ながらおやつは切らしていた。そうか、今日はハロウィンだったか、とようやく思い出したのだった。その帰り道、乗り換えの通路で狐面の集団が歩いてるのも見かけて、今日はやはりあちらの者たちが潜む日なのだと実感した。

 家に帰ってからも、もらったお菓子のことが気になっていた。正確にはお菓子を返せなかったことがひっかかっていた。「Trick or Treat!」の取り決めからすればお菓子をもらった時点で取引は成立しているわけだが、ここは大人同士なのだから、「じゃあ私からも」とお菓子を差し出すほうが粋だったのではないかと。ハロウィンに粋という概念があるのかは知らないけど。

 もやもやしながら部屋を見渡すと、いくつかハロウィンパッケージのグミが転がっている。自分のおやつ用に買ってあったのだ。これを、これを今日持っていけていたら。本来はそのためのパッケージなのに。折角あるのだから持って行って渡そうかと悩んだがやめにした。それこそ粋じゃない。こういうのは早いのは許されるが遅れには厳しいのだ。

 そういうわけで結局手ぶらのまま、「昨日はハロウィンだったな」と思いながらいつもと変わらない電車に揺られているのであった。

(まれ)

人間ドックってどうよ

2か月ほど前に人間ドックをうけた

その結果が1か月ほど前に来て、一部要再検査だったのだが、色々言い訳して今日まで放置してしまった

なんとなく気になる結果ではあったため、今日になって通院の予約をする

再検査してなんでもないのが一番だし、何かあるのなら早めのほうがいい

わかってはいるが

わかりたくないという気持ちがどこかにある

万が一とんでもない大病だったら?

いや、そうであればあるほど、さっさと病院に行ったほうがいいのだが

自覚症状は何もないので、できれば知りたくないという気持ちがどこかにある

よくない

 

そもそも人間ドック自体がかなり重い腰をあげて行ったのだった

あらゆる検査が苦手だし、血管が出にくいので80%の確率で失敗する採血が特にいやだ

それでもなんとかドックに赴いて、当たり前のように採血は失敗し、(その後最強の採血マスターがあらわれて一発で決めてくれた)、エコー検査では技師さんが険しい顔をしている気がしてハラハラし、バリウムは吐きかけた

終わったら終わったで結果が気になりすぎる

エコーで技師さんが厳しい目つきで何度も撮り直していたのは何だったのだ

毎日ポストをのぞいて結果を待った

そして届いた結果を見るときは薄目で全体を見渡したが、心配していたエコーはなんでもなかった(単に撮りにくかったんだろう)

でも想定外のところの数値が悪くて変な角度から殴られたような気持になる

そして病気を確定させたくない気持ちが生まれる

しかし、そもそも人間ドックに行ったのは何のためだ?

健康なら基本的には意味はなく、進行中の不調が早めに見つかればラッキーというものではないか、もともと

つまり再検査についても病気じゃなければ問題なし、病気なら早めに見つかってよかったよかったとなるべきものなのだ

至極当然のことを言っている

いずれにせよ病院はなんとか気力を振り絞って予約したので、来週まで気が変わらないように祈るばかりである

 

じゃなくて、大事ないことを祈るばかりである

 

灼熱の別府散歩

今年は真夏にお休みをとって北九州に旅行にいった

一日目の目的地は別府

温泉でのんびりしたいというのと、大分にはまだ行ったことがないので折角ならという気持ちで別府を選んだ

旅行と言いつつ、今回は観光をするより日常から離れて宿でのんびりしたい

いつも遠出するならと予定を詰め込んでしまう癖をおさえる

空港の待ち時間で少しお土産を買えそうなお店だけ確認して、小さめの旅客機で大分へ向かった

着いてからの移動は空港バスで別府駅まで一本で行けるようだった

しかし、着いた瞬間から暑い

バスへの移動では外を数秒しか歩かなかったが、一瞬で汗が噴き出した

1時間ほど揺られると別府の駅に着く

駅には温泉が噴き出るモニュメントなどもあるが、ともかく暑い

足湯に入ろうという気持ちにもなれない

いったん駅の中に入り、チェックしたお土産のお店をどう回るか確認する

ぐるっと回ると徒歩で1時間ほどかかりそうだ

この酷暑の中1時間

ためらう気持ちはあったが宿のチェックイン時間にはまだ早い

大分まで来てずっと駅のカフェにいるのも勿体ないので覚悟を決めて外にでる

日傘をさして、ハンディファンを持って歩いたが、まるでサウナの中を歩いているような暑さだった

アスファルトからの照り返しもひどい

平日なのと、おそらくこの危険な暑さのせいで街にはほとんど人は歩いていない

若干不安になりながらも、ポタポタたれる汗をぬぐいながら道を進むと目的の店の暖簾が見えてきた

しかし

Closeの看板がかかっている

あわてて店の情報を再度調べると、本日水曜日は定休日なのだった

嫌な予感がして他のお店も確認すると、軒並み水曜定休

たしかに、商店街ってそういうことがある

目的を失い、とはいえ暑さの中ここまで歩いてきたことが無駄になることに抵抗があり、地図を見ながら街を抜けて海辺に向かうことにした

せっかくなら海が見たい

別府の海は瀬戸内海だが、この角度から見たことはない

 

アーケードの商店街を抜ける

屋根がある分涼しいかと思ったが、残念ながらそこは温室だった

住居兼のお店が多いからだろうか、なんとなく人の気配はあるのだが開いているお店はほとんどない

ぽつりぽつりと営業中のお店もあるが、店員の姿は見えない

軒先の風鈴がときどきチリンとなる

いかにも夏休みの商店街という空気だなと思いながら、アーケードを抜け切る

やってるのかやってないのかわからないピンク映画館がある

と思ったら、ピンク色の「エッチビル」と看板を掲げたビルもある

さぞかしいかがわしいお店が入ってるのかと思ったが、入っているのは健全なマッサージ店と美容室のようだった

なぜエッチビルというのだろう、混乱するが、旅行先の一つのビルの名前を覚えてブログにまで書いているのだから、そういう意図なのかもしれない

大通りをいくつかこえて、オーシャンビューの宿の敷地もこえると、突然浜辺にでる

おだやかな海面だ

しかし海辺は涼しいのではという期待も裏切られ、遮るものがない分暑さはむしろ増したようだった

海水浴日和ともいえるが暑すぎるのだろう、長い海岸線にはなんと一人も人はいなかった

熱風が吹き付、海を見てぼんやりするということも危険を感じる

一応海の写真を撮ろうと思ったが、スマホが熱されすぎてカメラが起動しない

日傘の陰にスマホをいれて必死に冷ましてから1,2枚写真を撮って早急に街にもどることにした

 

まだ時間があるので海から駅までもどり、反対側の山側にあるしいたけの直売所をのぞくことにする

ただしそこも徒歩で20分ほどかかるため、近くにあったスタバにもよることにした

その日はパイナップルフラペチーノの発売日でもあったのだ

九州まで行ってスタバ、という気持ちもあったが、九州でパイナップルを食べるのは間違っていない気がする

スタバに着くころにはすでに自分が液体になったのではないかと思うほど汗だくになっていて、こんな状態で店に入っていいのかと躊躇したが、たぶん今日店まで来た人はみんなこんな状態だろうと思い、そのまま中に進む

店内は天国のように涼しく、道中は全然人がいないのに、まあまあ込み合っていた

当初の予定通りパイナップルのフラペチーノを飲んだが、さすが南国のフルーツ

暑さにやられた身体にしみる

それにやはり氷を食べると直接的に体温をさげることができる

しばらくそのままじっくり身体をひやす

あまり良いことのように思えないが、今日ばかりは温めるほうがまずい

汗拭きシートで首筋まわりの汗をふいて、なんとか人の形を取り戻すと、しいたけの直売所にむかった

しいたけのお店は小奇麗なお土産物屋さんの佇まいで、中は出汁の香りがした

小さなお店だったので、家族に渡すのにちょうどよさそうな乾燥しいたけと、友人に配りやすそうなかわいいパッケージの出汁パックを買った

しいたけソフトクリームもあったが、フラペチーノを食べたばかりなので断念して再度駅に向かう

さっき取り戻した人の形をあっという間に失い、駅に着くと宿に向かってもいい時間になっていた

宿に連絡し、車で迎えにきてもらう

運転手も受付の女性も「暑かったでしょう」とねぎらってくれ、着いてすぐ冷たいお茶を淹れてくれた

地元の人にとっても暑い日なのだろう

チェックインが早めだったので、宿にはほとんどお客の気配はなかった

疲れ切ってはいたが、汗がひどいので、さっさと温泉に向かう

大浴場は屋内も露天も完全に貸し切り

のんびりと汗を流して、山の上から見える水平線を眺めながら温泉を堪能した

しっかりしたサウナもついていたのでさらに汗を流して外気浴まで楽しめる

結構長いこと浴場にいたが誰も入ってくることはなかった

部屋にもどり、今度は布団の上でゴロゴロする

何もしないと決めていたのでお風呂上りの爽快感と微睡を楽しんだ

 

今回は夕食も宿につけていたので食堂にむかう

地元の食材をたっぷりつかったお料理が次から次へとでてくる

一つ一つ丁寧に調理され、盛り付けされていて幸せな夕ご飯だった

ほとんど飲めないお酒も少しだけいただいて、フワフワとした気持ちのまままた部屋へ

 

食べすぎた満腹感と、良いが醒めるのを待ってから、暗くなった夜のお風呂もたのしむ

今回は露天につかっただけだけど、夜の景色は海の向こうにゆらゆらと対岸の光が映っていて美しかった

 

おふろをあがるとすっかり眠くなったので、ふかふかの布団で明日にそなえて就寝

 

今回は何もしない旅をしたくていったんだけど、意外に色々している

全体的に幸せではあったんだけどともかく灼熱のイメージとともに別府は記憶にきざまれた

エトセトラ・エトセトラ

ゲーム実況者さんの展示会にいったんだけど

好きのパワーがすごくて、だんだん圧倒されてしまった

空間一つ一つにこだわることも、これだけ多くの人を巻き込んで作り上げることも、全部好きなものにこだわりたいっていう想いから来てるんだというのが伝わってくる

10年近く前にコミケに出したグッズなんかも展示されていたけれど、この展示会で行われていることは多分その延長にあって、ずっとずっと好きなことを続けてるんだな、伝えることが大好きなんだなと

 

私は昨日、大好きなバンドの20周年で、最後かもしれないワンマンに行った後だったから、余計に色々考えてしまって

続けることの価値と言うか、ここまで積み上げてきたものの迫力を考える

これだけ長く続けてきたことを、続けないこと、中断することには、続けるのと同じくらいパワーのいることだろうなとも思ったし

続けることも、続けないことも、何一つ当たり前のことはない

色々な人の一回一回の決断を尊重していきたい

私自身も色んなことを大事に決断していきたい

 

なんだか平常ではない心持で行ったので、妙に感傷的になってしまった

あと2回いくので、もう少しニュートラルな気持ちで見られるようにしたいな

(まれ子)

寂しさと背中合わせに

生きることは寂しさとの闘いかもしれない

もっと直接的にしんどいことは世の中たくさんあるけれど

そういうものを必死に踏ん張って乗り越えた後に、最後に残るのは寂しさのような気がする

寂しさと闘うのはむずかしい

正面から向き合えない相手だ

飲み込まれないように、やり過ごすしかない

でものそのために、本来の筋を外してはいけない

そうこうしているうちに寂しさは途方もない大きさになっている

それでも踏みしめて、毎日毎日進んだ先に、いったい何があるんだろうと思う

多分小さくなることはないそれと、背中合わせで進んだ先に、何が残っているんだろう

(まれ子)

旅の醍醐味

旅行の計画をたてる

あそこに行きたい、ここに行きたいというのもあるが、私はともかく交通手段が気になる

ちゃんと間に合うのか、接続も大丈夫か、歩けるのか、送迎があるのか

不安になって何度も確認してしまうし、何十分も余裕をみてしまう

旅行に向いていないのかもしれない

でも、そういうことを調べて、予定通り遠方の地にたどり着いて、泊まって、帰ってこられるだけで不思議と満足感を得ているのだ

旅行に向いているのかもしれない

もちろん、最低限を確保した後は観光の予定をたてるが、ぎりぎりになるような予定はあまりいれない

一人で時間調整がききやすい予定を中心にいれる

長距離歩くことはそんなに嫌ではないので避けない

 

これまで明確に一人旅をしたのは二回なんだけど、どっちも天候にめぐまれなくて大変なことになったので(行けるが行った先で閉じ込められる)今度は程よい天気であることを願う。なんとなく酷暑のような気がするが

とりあえずホテルまでたどり着けること、ホテルに泊まれることはなんとなく確信が持てたのでそろそろ何をするか考えようと思う

とはいえ、今回は少しお土産を買う程度で、基本は宿でゴロゴロして、温泉を楽しもうと思っている

のんびりするのが目的なのだ

 

こうやって計画している時間が一番楽しいかもしれない

(まれ子)

憧れ

前だけ見つめている人が好き

決して引かない人が好き

今まで歩いてきた道のりに、積み上げてきたものに自信があるんだ

夢をあきらめない人が好き

着地しようとしない人が好き

そんな風に生きる人が好き

自分には決してできない生き方だから

(まれ子)